11月19日(金)本校において、あいちラーニング推進事業 研究成果発表会(公開授業・研究協議)を開催しました。本校は、昨年度より「主体的・対話的で深い学び」を推進するため研究を進めてきました。昨年度は感染症の影響でこうした会を開催できませんでしたが、今回は、学校におけるデジタル環境整備の進展を受け、ICT機器並びにBYODを活用した授業展開についても、可能な範囲で取り入れた授業実践にも取り組んでみました。以下の写真は公開授業の様子です。音楽、家庭、情報、保健体育なども含めすべての教科、合計9名の先生方に研究授業をお願いすることができ、他校からも多くの先生方に御参加いただきました。

公開授業後は、ご来賓の先生方およびご参加いただいた他校の先生方、そして公開授業を担当した本校の先生方に集まっていただき研究協議を行いました。

はじめに、本校の研究部主任から、ここまでの研究成果の報告があり、その後、ご来賓のお二人の先生からご助言をいただきました。

愛知教育大学の清水克博先生からは、二つのご助言をいただきました。一つ目は「自分の意見を示すうえで大切なことは、憶測や推測ではなく「推論」になっていなければならないということです。つまり、事実やデータ(新聞記事やネットのhttps:でもよい)など根拠をもとに考えを示さなければならない。生徒たちの発言の中には、単に感想である場合も多い、先生方はそこのところを見極めて指導していく必要がある。なぜなら「学びに向かう力」とは、新たな問いを見つけてそれに向かうことだからです。データをもとに生徒が発表して終わりではなく、そのデータに互いに疑問を投げかけて、議論や意見の根拠に揺さぶりをかけることで、本当にこの考えでいいのか?なぜそう言えたのか?という新たな問いが生まれるからなのです」というご助言をいただきました。次に、「授業の中で生まれた問いや結果自分にヒットしたものがあったのか気づくためにも、学期に一度でもよいので、それぞれの教科で「ふり返り」の機会を設けていただきたい。きっと、その後の学びに向けての原動力になるはずです」というご助言でした。このあと愛知県教育委員会指導主事の鶴見先生から、公開授業を行っていただいた先生方お一人お一人に向けて、ご助言だけでなく労いと励ましの言葉をいただきました。いくつもの頂いた具体的なご指導やご助言を、本校の今後の探究活動に生かしていきたいと思います。今回ご参加された皆さんを代表して、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。(校長)