3月11日(金)5限LTの時間に本校体育館で、(株)マイナビから講師をお招きして、1年生全員を対象とした進路講演会(キャリアデザイン)を開催しました。普通科高校では、専門学科の高校と違ってすぐに役立つ資格や技能・知識を学ぶわけではありません。そのため、大学などの上級学校への進学を、常に意識しながら学習指導が行われています。とりわけ国公立大学では工業系の大学であっても国語や社会が入試科目にありますし、経済系や文学系・語学系であっても数学や理科が入試では必要だからなのです。2年生からは、それぞれが大学等進学を見据えて、文系コース、理系コースに分かれて学んでいくことになりますが、多くの普通科高校がそうであるように、2年生でも文系と理系で多少の単位数の違いや選択科目はあっても、どの教科も大きくは偏らずバランスをとって学んでいきます。
講演会の中でも、栄養学を学んで管理栄養士になろうとしても、理科や経営学の知識が必須であることや、心理学や社会学を学びたくても、統計学や応用数学を学んでいないとついていけないといったお話がありましたね。一つ一つの職業には複数の学問が関係していて、社会では様々な学問が役に立っていているのです。
大学受験は大切だけど、高校での勉強が受験のためだけだとしたら逆に悲しいと思いませんか?大学等で専門分野を学び、自分が本当にやりたいことが見つかった時のために、高校で学ぶすべての教科・科目がベースになっていることを理解してもらえたでしょうか。(校長)