Vol.17 (29年度) |
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No.047 |
2017.12.20 |
松蔭高校では、社会で活躍する先輩を招いて在校生に話をしていただく講座
「松蔭アカデミー」を平成18年度より行っています。 今年のゲストはNPO法人
ピース・トレランス 代表理事 押富 俊恵さんです。 「障害があるからできるこ
と 〜後輩に伝えたいメッセージ〜」という演題で講演していただきました。
押富 俊恵さんは、1999年度卒業の52回生です。卒業後は福祉の勉強をさ
れ、作業療法士としてリハビリ病院で働かれていましたが、全身の筋肉に力が
入らなくなる重症筋無力症を発症し、人工呼吸器が必要となりました。 仕事
を辞められて、療養生活をされていたのですが、作業療法士として勤務した
経験を生かし、障害者支援のためのNPO法人を設立されました。 現在、代表
理事として、障害福祉・地域福祉を啓発するイベントを企画・運営し、地域住
民に「知ってもらう」活動をされています。 講演では、障害者を支援する立場か
ら一転して支援される立場になったこと、そのことで悩んだこと、障害を持った
ことで見えてきたこと、再び障害者を支援する活動を始められたことなどをス
ライドを使って分かりやすく話していただきました。「せっかくの機会をもらった
ので後輩達に何かを伝えたい!」と言われていたとおり、後輩達に沢山のことを
与えていただけました。 押富さんは、本校ではバスケットボール部のキャプテン
として県大会にも出場されており、講演後には現役のバスケットボール部員が
控室に挨拶に訪れ、歓談する姿が見られました。 今回は1・2年生が対象の講
演でしたが、3年生にも聞いてもらいたいと思える素晴らしい講演でした。
押富さんが今後益々ご活躍されることを在校生一同応援しています。
(文 : 教頭 )
女子バスケット部員と顧問が講演後の押富さんを訪問 |