Vol.3
(18年度)
No.19
2006.12.21

第1回「松蔭アカデミー」開催される
 松蔭高校は旧制中川中學から数えて六十数余年の歴史があり、 卒業生には、各界で活躍している先輩がたくさんいます。土曜先輩講座「松蔭アカデミー」は、先輩から在校生に対して話をする講座です。
 講師として松蔭高第17回卒業生で、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授 加藤詔士先生をお迎えして、12月16日(土)に実施しました。先生はイギリス教育史、日英教育文化交流史が専門で、「世界に拓かれた日本の教育−明治愛知の国際交流−」と題して講演されました。

  生徒や保護者、同窓会員、教員の参加者56名が、先生のユーモア溢れた話を聞く機会に恵まれました。演題から想像して難しいイメージをいだいていましたが、具体例を挙げてわかりやすく説明していただき、”目から鱗”のような話題もたくさんありました。特に、明治という鎖国日本から近代日本への生まれ変わりの時期における外国人による教育は、とかく受け入れ一方である感が強いが、日本から世界への発信も数多くあったということをうかがい、思いを新たにしました。
当日配布資料の一部

《生徒の感想より》
 日本の教育の根本的な要素の大半が西洋教育から摂取されたというのには驚きました。しかし、一方的に日本が学んだのではなく日本の方法も世界に広まっていったということはとても嬉しく思いました。お金の価値が今とは違い、当時のお雇い教師の月給が非常に高いことから、西洋教育の摂取に力を入れていたということがよくわかりました。とてもよい勉強になりました。お話をきかせていただきありがとうございました。